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2026年 現場リーダー研修がスタートして想うこと<現場リーダー、守り続けるべきもの、変えるべきもの>

■再認識したこと

この2月から、現場リーダー向けの集合研修および個社研修がスタートしました。

助言役として参加する中で、あらためて“現場リーダーの価値”と“変化の時代に必要な視点”を強く感じています。

その気づき(再認識したこと)を、ここにまとめておきたいと思います。


■ なぜ今、現場リーダーなのか?

研修ではまず、自身の強み・弱みを棚卸しし、価値観を踏まえたリーダー像を描くところから始まります。そのうえで、メンバー一人ひとりの特性を理解し、フォロワーシップを醸成しながら、目標達成とメンバー成長の両立を目指します。

扱うテーマは普遍的ですが、向き合うのは各現場の「いま起きている問題」です。

机上の理論ではなく、生きた問題に向き合う時間だからこそ、受講者だけでなく助言役である私自身も思考を深めることになります。


企業の源泉・原動力はどこにあるのか。

それは価値が生まれ、同時に課題も顕在化する“現場”にあります。

そして、その現場で問題を解決し、組織力を生み出すのが現場リーダーの役割です。

まさに「企業経営の肝」だと、あらためて実感しています。

この気づき(再認識)は、自然と自分自身の30代を思い返すきっかけにもなりました。


                      

■ 30代の自分は何に支えられていたのか?

今回の受講者層は30〜40代。

ちょうど私が初めて部下を持った年代でもあります。

当時、地域営業所へ転勤し、顧客対応とメンバー育成の両立に追われる日々でした。

成果責任の重さに戸惑いながら、試行錯誤を繰り返していた時期です。

では、何が支えになっていたのか。

それは「基礎・基本」でした。

• 顧客の購買プロセスに沿った営業の基本行動

• KGI・KSF・KPIによる目標管理

• 品質改善の原理(PDCA)

• 組織活性化リーダーシップの考え方

体系的に学んでいたことで、感情や勢いに流されず、原理原則に立ち返ることができた様に思います。基礎・基本があることで判断がぶれず、迷いが減ります。

だからこそ、「基礎固め」は遠回りのようでいて、実は最短距離なのかもしれません。

この経験は、テクノロジーが進化した今だからこそ、より意味を持つように感じます。


                       


■ テクノロジーの進化は、私たちをどう変えたか?

私の30代のころ、業務インフラは電話とFAXが中心でした。

PCもメールもなく、紙と対話が仕事の中心でした。

現在は生成AIをはじめ、テクノロジーの進化によって業務効率や品質は飛躍的に向上しています。その進化は歓迎すべきものです。

しかし、使い方を誤れば思わぬ弊害も生まれます。

便利な道具が増えた分、私たちは深く考える時間を失ってはいないか。

本質を見極める力を、道具に委ねすぎてはいないか。


変わるべきは「手段(道具の使い方)」です。

新しいツールを使いこなし、その価値と限界を見極める力を磨くことが求められます。


一方で、顧客理解の重要性、営業の基本行動、PDCAに代表される改善の原理、組織における信頼関係の構築といった“本質”は変わりません。

むしろ変化が激しい時代だからこそ、原理原則の重みは増しているように感じます。

こうした視点は、春の「変化の季節」にこそ、より重要になります。


                        

■ 変化の季節に、何を見つめ直すか?

間もなく3月。

新入社員の入社、組織変更、人事異動など、多くの企業が変化の節目を迎えます。

組織が動くとき、実は私たち自身も変化を問われます。

環境は確実に動き変化します。では、自分自身はどうでしょうか。

• 変化に対応するだけでなく、変化を設計する側に立てているか。

• 自らの軸を持ち、意思をもって選択しているか。

この時期は、立ち止まり、自らを問い直す好機でもあります。


                                                                                 

■ 二つの問い

最後に、二つの問いを残します。


あなたが守り続けるべきものは何ですか。

そして、あなた自身が変えるべきものは何ですか。


守るべきものを見極めるには覚悟が必要で、変えるべきものに向き合うには勇気が必要です。その両方を持ち続けることが、変化の時代におけるリーダーの姿なのだと思います。

静かに自らへ問いを立てる時間が、やがて組織の未来を形づくっていくのだと感じて

います。


筆者 屋代喜久


 
 
 

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