実施セミナーのサマリー
シラズヲシル会で実施してきたセミナーの
サマリーです。
シラズヲシル会 8月度セミナー
「外の世界に触れる 物流編」 8月21日(木)実施
1.ゲストスピーチ
ゲストの田甫氏より、物流業界の今についてお話を頂き、業種業界を超えて共通のお困りごとである「人材確保、外国籍社員の人材育成、コスト競争から抜け出すための差別化、労働環境の改善」などについて、お話を頂きました
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2.パネルディスカッション
田甫氏とシラズヲシル会のアドバイザーが以下の2つのテーマについてディスカッションをしました。
テーマ1.人が来てくれない(3k職場、採用が難しい)
・採用のコンタクト先は ⇒ 主に学校(高校、専門学校等)
・コンタクト先のキーパーソンは ⇒ 就職担当の先生
・採用のコツは ⇒ 継続したコネクション、採用できなくても毎年訪問する
⇒ 安心感 ……… 面談者の顔や表情だけでなく
- 会社や部門の雰囲気を伝える
- 困った時に助けてくれる事例などを話に
- 目指したいロールモデルを話に
・応募者視点でのキーワード
⇒ 昔は企業スポーツ、クラブなどの先輩後輩などが重要視
ただし、クラブを辞めても会社を辞めなくてもよいなど、逃げ道は必要
同好会や愛好会などが今は求められている
⇒ 今はe-Sports、e-Sportsのクラブがある高校は既に600校、急速に
拡大中。(野球部がある高校は4200校、野球で有名な仙台育英高校にも
既にe-Sportsクラブがある)
テーマ2.人の流動性(せっかく採用したのにすぐやめてしまう)
・人材流動性の実態
⇒ 採用後3年いてくれたら、長続きすることが多い
⇒ 現場職は、10人採用したら5人が辞める企業例が多い
⇒ なので、外国籍の人材を登用活用することが必須となっている
⇒ また、いったん辞めた社員が戻る(出戻り)を認める企業が増えてきている
・人材が育たない、辞めてしまう理由と対策
⇒ 賃金や福利厚生(有給など)の不満が第一義だが、実は違う
⇒ また、職場の人間関係などの理由も大きいが、これも後付け理由に近い
⇒ 中小企業では、長年同一職種同一職場で働いてもらうことが多い
変化はないが、反面安心できる環境。その環境で積極的にキャリアアップしようとする人は一部
⇒ 同一職種同一職場であってもキャリアアップしてもらうためには、
感謝される、頼りにされるなど、誇りを持てる環境が重要
⇒ また、対価を生み出す仕事(付加価値が目に見える)をしてもらうことも
キャリアアップするキッカケとなる
・キャリア形成の道を明確にする
⇒ 現場職(担当者)から現場管理職(係長、課長など)にキャリアアップする道が一般的だが、
それしかないために、会社を辞めたり、キャリアアップを諦めてしまう例が多い。
(キャリアアップのガラスの天井がある、スペシャリストとして働きたいのに管理職の道しか
示されていないなど)
⇒ 現場職と管理職の間に現場職上級キャリアのようなものが必要
⇒ 従来であれば、たくさんの担当者の中から選抜してキャリアアップする道でよかったが、
少子化の時代、日本人の労働人口が減り続けている
⇒ さらには、自動化やITやAIの活用など、現場職の必要人員が減り続けており、さらに、
賃金の関係から外国籍の人材に取って変わられている
⇒ 少子化時代、DX化時代に合わせたキャリア形成プランが必要
以上

◆ゲストスピーカー 田甫能一氏
・元鴻池運輸株式会社 常務執行役員
・食品本部、空港本部などの責任者として、拠点の運営指導や中堅人材の育成に注力。
