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若き現場リーダーの皆さんへ                                                      第三回 「 聞くと聴く 」(現場リーダー、コミュニケーション、聴く)

5月6日

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「聞く」と「聴く」の違い

(現場リーダー、コミュニケーション、聴く)


聞く力と聴く力の違いは?

 私が、長い会社生活の中で初めて現場に出た時、ちょうど皆さんの歳、30歳くらいの時でしたか、その時の現場の「所長さん」に赴任早々、面談で言われたことです。


「聞く」は、単に「情報」を受け取ること。「聴く」は、目的を持って、自らもアプローチして相手の感情や意図を理解する行為、と定義されていることは皆さんご存じですよね。


< 聴くは、相手の考え方や感情、意図を積極的に探るためのコミュニケーションの一手 >(現場リーダー、コミュニケーション、聴く)


 リーダーになれば自分の管轄するグループ内でメンバー同士のいろいろな意見のぶつかり合いがあったり、それが表に出ず、裏でグツグツしていることも多々あると思います。

メンバーとのコミュニケーション

 それをリーダーとして纏めていく必要があります。当然リーダーとして問題解決のためにメンバーからいろいろなことを「聞き取る」必要があるわけですが、単に「聞く」だけでは単純な情報が増えるだけ。Aさんはこう言ってる、かたやBさんはこう言った、でもCさんはこう言ってるとか。

これを「聴く」ということに変えていくと「言う側と聞く側」のコミュニケーションが生まれる、前述の例でいうと、Aさんはこういう考え方でこういう発言になった、かたやBさんにはこういう質問をしたらこういう答えが返ってきた、Cさんにも同じ質問をしたら、自分はこう考えるとか。

 単に「聞く」では無く、「聴く」は「積極的行動」が入る、すなわち「聞き手」が相手の考え方や感情、意図を積極的に探るためのコミュニケーションの一手であるということですね。


< メンバーからの信頼を得る >

(現場リーダー、コミュニケーション、聴く)


 現場リーダー(または管理職、上司)の基本は、自分の考え方を「述べる」(言う、伝える)のを抑えて、まずは、メンバー(部下、周囲の人間)の意見を「聴く」ということだと思います。

オレンジの薔薇 花言葉は信頼
オレンジ薔薇の花言葉は「信頼」と「絆」

 前述の所長曰く、

 ただ、単にメンバーの言うこと(意見)を「聞く」だけですと、メンバーは「あのリーダーは聞くだけで何もやってくれない」(聞いてくれるだけマシという輩もいるようだが)とか「八方美人」「優柔不断」という風評が立ってしまう。

 一方で「聴く」となるとメンバーとの受け答えの中でメンバーの考え方を理解し、他方で自分の意見も述べることもでき、コミュニケーションのみならず「信頼」の構築の一助となる。

 この時、耳だけでなく五感を使ってメンバーの感情(困っている、悩んでいる…など)を感じ取り対応すれば、より強い信頼関係が生まれる。

 その「信頼」が「約束」となり、互いの「共通、共有の目標」にもなっていき、それこそが、人を信頼で繋いだ「強靭な組織」を作るベースとなる。 

 自分は所長として、こういう現場を目指したいと私の前で熱く語ってくれました。

爾来、このことは私の座右の銘となり、たまには自分への戒めの言葉として、また自分の部下にも同様なことを伝えてきたつもりです。


< 若手リーダーの皆さんにお願いしたいこと >

メンバーと会話する

 現場リーダーになると色々な業務が増えます。上司からの指示、要求も当然のごとく増えるでしょう。日々業務に忙殺される時間が大半かもしれません。そんな中でも、メンバーとの「時間」、特に「会話」する時間だけは、少ない時間でもいいので「最優先」で確保して欲しいと思います。


おそらく貴方以上にメンバーの方は貴方と「話をしたい」と思っているはずですから。


筆者:田甫 能一

田甫です。皆さんの活躍を期待しています。


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