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若き現場リーダーの皆さんへ                                                      第一回 「 人脈づくりと活きた情報 」(現場リーダー、人脈、活きた情報)

4月26日

読了時間:5分

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「 金より大事なもの 人脈と活きた情報 」 


 リーダーの仕事をする上で大事なことが「人脈を持つこと」と「活きた情報を掴むこと」だと思います。特に現場を任される現場リーダーにとってとても重要な要素となります。


 まず最初の人脈ですが、損得関係で繋がっている人脈ではなく、お互い忖度なしの関係、それも組織横断型人脈、会社を超えた人脈が、仕事をする上で非常に大切だと思います。


会社を超えたお付き合い仲間

 この人脈は、会社生活だけでなく人生においても大切なものだと、人生経験が豊富な方ほどおっしゃいますね。


しかし、それらを作るのは容易ではありません。単に仕事を一緒にしたから出来るものではありませんし、お金と時間をかけたから出来る訳ではないからです。人脈はお金で買えないのです。


 では、どうすればそのような人脈が出来るのでしょうか。

同じ釜の飯を食う仲間

< 同じ釜の飯を食う (現場リーダー、人脈、活きた情報)

 「同じ釜の飯を食う」とは、学生時代のクラブ仲間のように、一緒に生活をし、苦楽を共にした間柄です。「血を分けた仲」の次に濃い付き合いだと言われています。


 では、なぜ同じ釜の飯を食うと、信頼できる仲間になるのでしょうか。


 一説によると、同じ釜の飯を食べると脳内の「オキシトシン」という物質が分泌されるそうです。 このホルモンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安や心配などを緩和させてくれる働きがあるそうです。なので、その人と一緒にいると安心できる、ストレスが緩和されるなどの効果があるそうです。

 確かに、1人1人が別のお皿で提供される食事形式(接待などの場)よりも、大皿料理をとりわけたり、お鍋を一緒につつく食事の方が、仲間意識が生まれますね。

人脈作りの方法として、最も導入しやすいやり方でもあります。


 実はこの「同じ釜の飯を食うという」に近いものに、「苦労を共にする」があります。 こちらも相手との信頼感、人との絆が強まります。

大皿料理を取り分ける方が仲間意識が生まれやすい

< 飯、責任、苦労…相手と共有する >

 この2つの異なる方法の共通点は、何かを共有することですね。同じ釜の飯は「飯」を、苦労を共にするは「苦労」を。つまり、相手と共有する行為が、人間関係を作り、忖度のない人脈となっていきます

 シラズヲシル会の研修「現場リーダー育成研修」の中でも、ご説明をしていますが、仕事では責任を共有することで、リーダーとメンバー、上司と部下の関係が深まります

 

 これは、社内社外問わず、使える方法となります。


 もし皆さんが人脈作りに悩みを抱えているのでしたら、相手と何かを共有することに取り組んでみてください。最初は飯から始めて、次に責任を共有して、最後に苦労を共にするステップを踏んでみてください。そうして関係を作った相手は、掛け替えのない人脈となってくれます。

職人さんの話を真剣に聞いているリーダーさん達

< 活きた情報を手に入れる >

 次に活きた情報の重要性についてお話をしたいと思います。


まず、活きた情報とは何かですが、SNSで簡単に手にはいるバーチャル情報とは違って、

直接的な経験や対話を通じて得られる、生の情報、 実感や体感のある情報、より深く、より個人的な情報と定義されています。活きた情報は私達の行動や意思決定に大きな影響を与えます。


 松下電器の創業者である松下幸之助氏も、この生きた情報を得ることの重要性を強く説いておられます。現場主義、現場百篇を説く多くの企業家の方々も言い方は異なりますが、活きた情報の大切さを説かれています。


 では、どうすれば活きた情報を手に入れることが出来るのかですが、多くの書籍やサイトで、いろいろな場所や出来事の場面に足を運んで、自分の目と耳で感じ取れと書かれています。しかしこれは「言うが易し行うは難し」です。


言わず聞かざる見ざる

 足を運ぶにも時間が必要ですし、行先を見つけることが大変です。そして、実際に足を運んでも、何を感じるかは人によって異なります。多くの場合、人は自分の見たいものや聞きたいことに注力していますので、見ているようで見ていない、聞いているようで聞いていないことがしばしば起こります。せっかく足を運んでいるのにです。


 活きた情報を得るためには、素直な気持ちで接すること、自分のフィルターを外して見聞することが、基本となります。先述した松下幸之助氏の語録でも、このことが出てきます。


松下幸之助氏語録:

部下の話を聞くとき「きみの話はつまらん」とか、「そういうことは以前やって無駄であった」とか、「もうそんな話ならわかっているから、聞かなくていい」と言われたら、どう思うだろうか。部下はそのような上司のところに二度と情報を持っていこうとは思うまい。部下の話を聞かない責任者は、それだけで責任者として失格である。


 そして、もう一つ申し上げたいことが、先述した「人脈作り」と「活きた情報」はリンクしているということです。


 先日、中国企業に在籍している旧知の方と会食をしたのですが、その方のフィルターがかかっていますが、日本には決して伝わってこない今の中国のリアルな姿のお話を伺えました。その方とはお互いに損得勘定での付き合いではない社外人脈の方のなので、お互いにフィルターを掛けずに、素直に忌憚のないやり取りが出来たからだと思います。



現場リーダーの皆さん、日々多忙だと思いますが、「人脈作り」と「活きた情報を得る」活動を行ってください。必ず皆さんの血となり肉となります。

シラズヲシル会 代表幹事 大坪秀昭

筆者:シラズヲシル会代表幹事 大坪秀昭




4月26日

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